2016-12-27 三月、皇居のお堀にて。 heart 東京で迎える最後の春だから、 皇居に桜を見に行った。去らねばならない。 大好きで大好きな東京を。 たくさん泣いて諦めた朝。 根無し草の人生だもの、 わかってたこと。白鳥の白はまぶしくて、 美しくて清らかで悲しくて。 時が止まってくれたら、 このまま白鳥の白に溶け込めたら、 東京を去らずに済むかしら。また泣いてしまいそうだから、 浮かび上がる思考の群れを押し戻し、 何回も何回も、 流せぬ涙の数だけシャッターを切った。