最後の夕陽がおちてゆく

 雲一つない空から太陽が去ってゆく。
 思い入れを持って迎えた卯年が行ってしまうのは寂しくもあり、12年後を思うと怖くもある。これから12年間、たぶん辛いことがいっぱい起こるだろう。もうそんな年齢だ。時は平等に流れ誰だって逃げるわけにはいかない。様々な望まぬ出来事を乗りこえられるだけの心の備えを人生の前半にしてこなければならなかったし、してきた筈なのだが、このまま立ちすくんで前に進まずにいられたらどんなに良いだろうと思う。時の流れが怖くて怖くて、だから私は大晦日の夕空を、元日の朝日を、希望より恐怖で見送り迎えてしまう。怖がっても楽しんでも流れる時間は同じ、怖がるだけ勿体ないのに。

 うさぎの年は終わってしまうけれど、うさぎさんに勇気を貰って更に12年生きてゆこう。
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