isolation

 同じアルバムばかり何日も何日も死ぬほど繰り返して聞く。
 たどりつきたい言葉の海が見つからないから。紡げないから。
 たぶん今のイメージはここにある。
 そう思うアルバムをエンドレスで流し続ける。
 決して飽きないのは、いま私の感性が同期しているからだろう。
 音の中からイメージを拾う。音の中から言葉をさがす。
 かつて心が住んでいた場所を巡り歩く。

 言葉を紡いでいなければ生きていけない。
 捜しているあなたはどこにいる?
 あの日撮った写真の中に? あの日聞いたレコードの中に?
 炎が果てるまにあなたは消えてゆく。こぼれてゆく。
 それでも諦めきれずに単離する。
 求めているあなた、たぶん会えばわかるから。