初音ミク
ラジオから初音ミクの曲が流れていた。
『えれくとりっく・えんじぇぅ』、2007年秋、ごく初期の名曲。
あぁ、ミクの曲がラジオから聞こえる時代になったんだ。感慨と寂しさ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1249071
初音ミク。彼女のことは発売前から追っていた。そんな凄いソフトが出るんだと、本当に感動したものだった。
そして、その少し前から動き出していた、まだオタクが見るものだったニコニコ動画で、次々と新曲が発表されるのをドキドキわくわく眺めたものだ。今まで発表の場を持てなかった才能のある人たちがいっぱいいて、今、世の中にそれが公開されてゆく。そんな期待と興奮があった。
遙か昔に思える2007年。あの頃感じたミクへの期待。そんなものを瞬時に思い出す。
感慨と寂しさ。
無名の頃からファンだった歌手がみんなのアイドルになってしまった時ってこんな気持ちなのだろうか。ラジオから聞こえるミクの懐かしい歌を聞きながら、どうしても抑えられない寂しさは。
それでもミクの成功は音楽の新しい可能性。遠く羽ばたいてゆくミクを見送っていたいと思った。