Pray For Japan

 チャリティ・ドールひめのちゃん。
 同時発売のチャリティころんちゃんと合わせて919体売れたそうで、そのうち一人がうちにいる。
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 阪神淡路大震災は、インフルエンザで39度の熱を出した朝だった。
 東日本大震災は、帰省荷物をまとめて羽田へ向かおうとした午後だった。
 いつもと違う状況の時に大地震に遭ってしまうので、いつもと違う状態が何だか嫌い。絶対そんなこと地震と関係ないに決まっているのだが。


 阪神淡路大震災の時は大阪府枚方市に住んでいたが、それなりに酷かった。家を出たら水道管が破裂して道路から噴水のように水が上がっていたし、電柱という電柱は傾いていたし、家々の壁にはヒビが入っていたし、電話は3日使えず高熱なのに公衆電話に1時間も並んで会社に電話した。
 でも3月は比較にならない5分間だった。東京都心でも。


 阪神淡路のときと違ったのは地震酔い。水が流れるのを見ては気分が悪くなり、スーパーの陳列棚の間を歩いては吐き気がし、耳鳴りが続き、地震のあと1ヶ月も大好きな珈琲が飲めなくなった。体が受け付けなかった。初めての経験だった。


 関東地方は3月の震源ではない茨城県沖へ向かって移動している。空恐ろしいのだが、出来る限りの備えをして普通に生きて行くだけ。