またね


命の道は孤独な片道通行。
寂しくても悲しくても一人で歩むしかない。

だからね、

たまに誰かの道と交差して、
ひととき一緒に過ごせたら嬉しい。

ほんの短い時間でも、
心が寄り添えたら幸せだと思う。

そんな時間が行く手のどこかにあるならば、
独り淡々と歩く道もほんのり温かい。

だからね、

昨日寄り添ってくれたあなたにありがとう。
また会えるといいな。

だからね、

願いを込めて言うの。
「またね」って。
 
夜の路地