2014/04/21 10:59:53
4人で雪の途を歩いていた。
三叉路。
一番左の途をゆく彼女にわたしはついていく。
あなたはこっちじゃないでしょう。言われて引き返す。
真ん中の途を行く子も右の途を行く子も、とっくに先を歩いている。
そうだ、私が行く途は右だった。
左の子にバイバイと声をかけたけど彼女は振り返りもせずに行ってしまう。
私は右の子を追いかけて追いついた。
言葉もなく淡々とただ一緒に右の途を歩く。
寂しくもなかったけれど嬉しくもなかった。
左の子が私を振り返ってくれなかったことが一番こたえた。