往きて無数の春に

     時は止まったままなのに
     心はすくんだままなのに

     黄色い花が風に揺れ
     茶色い小鳥が空を舞い
     緑の風が髪を撫で

     美しさが哀しくて
     煌めきが寂しくて

     思い知るのだ
     消えやしない君の面影

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花影に消えた君は幻だったのか。