2012-03-31 月影歩行 poem 君と最後に歩いた夜は 風あたたかい弥生の終わり これっきりだとわかっていたから バス停一つ余計に歩いた君と最後に歩いた道は 月影明るい慣れた道 涙は殺し楽しく歩いた君と最後に待ってたバスは 定刻ぴったりやって来た 君は笑顔でじゃあまた 私も笑顔でじゃあまた君の乗ったバスは闇に溶け 私も踵を返して歩き出す 君を忘れようとして十年歩いた