大切な場所は。大切な人は。

 はてなダイアリー用に加工していて、結局使わなかった写真。阿蘇郡産山村のヒゴタイ公園。
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 緑なす阿蘇の風景。いつもいつも、心はこの地を求めている。この風景の中へ帰りたいと願い続けている。
 リアルの生活に関わる人が一人も見ていないここだから書ける。


 リアルの生活を癒すネットという場所がなかったら、いったい私はどうやって生きていけただろうかと思う。
 年賀状はたくさん出す。本当はもうイヤになっている。年に一度この葉書を書くときにしか思い出さない、20年以上も会っていない昔の知人、もちろん幸せに元気でいて欲しいけれど、二度と関わることはないだろうと思う。年賀状にメールアドレスやブログのURL、ホームページのURLを書いていても、この10年の間にそれを見てブログへ遊びに来てくれた人など100人中2~3人くらい? 私の方からも、今更連絡をとる理由も見つからない。遠い昔に時と場所が交差した、その時は一緒に楽しく過ごした、だけど、今は心が遠く遠く離れてしまったのだと思う。
 3月の地震のときも、私がまず心配して心配して心配し続けたのは、いつも☆で心を通わせている「はてな」のスターフレンドたちのこと。毎年年賀状を出している学生時代の友人も宮城県沿岸に住んでいたことを思い出したのは地震から3週間も経ってから。酷い話だ。だが、これが私の事実。私の心を支えてくれているのは、年賀状を20年以上毎年出し続けている昔の知人ではなく、日々ネットで存在を確認しあっている人たちなのだということ。

 しかし、たぶん、これは私がネットに住んでいるからだ。同年代の友人たちは、PCにもネットにも馴染めずにいる人が多く、私が身を置くはてなのような世界で交流を続けるのは無理。だから、もしかしたら私よりずっと年賀状を重視しているのかもしれない。そうして私は今年もアナログな年賀状の世界を見捨てることができず、友達って何だろう、大切な人って誰だろうと自問自答し続ける。