六月の雪

六月の雪 記憶庫です。 記録庫 → http://d.hatena.ne.jp/Snowowl/

poem

雪が解けて君は

白い冬の温かさに包まれて 深く深くうずもれて 君の手をとり祈りたかった 春なんて来ぬように 手を離さずいられるように

歩き始めた三月だから

君と出会った三月だから 君と別れた三月だから肌寒い月夜も 霞んだ青空もみんなみんな大好きで みんなみんな大嫌いもう振り返ってもいいよね 思い出せなくなったから君の顔も 君の声も時の流れは不思議だね 今も変わらず大好きなのに

往きて君を想ふ

闇に向かって踵を返した。 終わったのだ、次はない。 潔く生きてゆこう。 足取り軽く星を見上げ忘れよう。 果てしない闇へ踏み出そう。 十年歩き、二十年歩き、 三十年歩いた。 幾許の夢に惑わされ、 果てることない闇と馴れ合った。 静か。今は静か。 思い…

泡沫の宇宙

胸がいたいな。くるしいな。 でもね、楽しさも悲しみもみんなうたかた。 全てはこの世という旅路の遊びの一コマ。 刹那に過ぎ去り、忘れ去られてしまう。 今ここにいる私自身さえ。 だから悲しくても大丈夫。 その場限りの薬味みたいなものなのよ。 理通りに…

isolation

共有相手のいない思い出なんてのはね 記念になるものなんて何一つ残さず ただ頭の中の引き出しに仕舞い込んで あぁそこに入っているよねと 引き出しを開けずに思うだけにしとこうね

帰冬

暗く寒々とした空を待ちわびて 吹きすさぶ風になりたくて 悲しいほどたくさん天を仰いだ イルミネーションの輝きが凍り付く だからほんのひととき生き返ろう 君と過ごした冬を記念するために 風よアスファルトの熱を奪うがいい 冬の命を守っておくれ 春がわ…

ホームにて巡る景色を

あまりにも、あまりにも繰り返し、同じ場所で同じ電車を見送ったから、 もうあれが夢だったのか現実だったのか、わからなくなっちゃった。 夢だったらいいな、心が痛まないもの。でもたぶん現実だったね。 幾許もの季節をすり抜けて、記憶は君の元へ帰りたが…

今日も明日も

満ちあふれた言葉の行き場所がないから あらゆる場所で少しずつ少しずつ 小分けして小分けして吐き出していく どれが私の本音なの どれが私の心なの 満ちあふれる想いは変化に富みすぎていて どれもこれも嘘偽りない本物で 切なげに悲しげに嬉しげに物憂げに…

雑踏の無数の影の一つになろう 僕は僕でなくなって 色とりどりの光に導かれ 君の夢の中へと歩いてく 淡い意識の底で一夜限りの夢になる

weathering

キライだったモノを好きになり 好きだったモノは色褪せた それほど長い時が過ぎてっただからそろそろ忘れてもいい だからもう忘れさせてはくれまいか空が碧いから 光が優しいから 今日も痛いほど鮮やかだ

S&S

スザンヌ・ヴェガを聞くたびに、 サイモン&ガーファンクルを聞くたびに、 最後の春がいつまでも疼く。 あんまり好きじゃないと思ってた。 面倒なひとだと思ってた。 なのにいなくなったら何年も寂しいだなんて。 だから今日も聞くのだろう。 Tom's Dinerを…

temporary

忘れられる世界にとどまって 忘れられる愛を抱えていよう 忘れられる世界が終わるまで

あしたをさがして

冷たい風に吹かれて 遠い記憶は飛ばしてしまおう灰すら残さず焼き尽くし 彼方の空へ返してしまおう忘れたころに見る夢も いつか繰り返さなくなったから

かそけきは

幽けきは紅に染まりし命の扉 幽けきは明日を信じぬ今日の夢 幽けきは愛し愛せぬ心の軌跡

木漏れ日が囁いても

あなたをさがして わたしは涙を失った木漏れ日が囁いても 風が笑っても 星が踊っても思い出は色褪せすぎて わたしの笑顔も色褪せたあなたを想い思い出し 雨になる土になる

春紫苑

風が吹くから心を晒した 春紫苑は笑う月が泣くから夢を捨てた 春紫苑は笑う僕らの時が幾許過ぎて 僕らの愛が幾千死んで春紫苑はやっぱり笑う 春の野でいつも いつかの春に僕も野原で笑っていよう。

恋しくて風の空

毎朝笑いかけてくれた桜の木を ただただ懐かしく思うのです 赤く光を放った葉を宝石のようにまとい 朝の喜びを告げて輝いた秋の朝 花嫁衣装のような花びらで 誇らしげに微笑んでいた春の朝 硬くつぼんだ希望を枝に 寒さに凜々しく背筋を伸ばした冬の朝 小鳥…

往きて無数の春に

時は止まったままなのに 心はすくんだままなのに 黄色い花が風に揺れ 茶色い小鳥が空を舞い 緑の風が髪を撫で 美しさが哀しくて 煌めきが寂しくて 思い知るのだ 消えやしない君の面影 花影に消えた君は幻だったのか。

闇夜の涙は星を仰ぐ

言葉も沈黙も 本音も虚言も 感性も理性も気がつくと凶器涙も笑顔も 真心も情熱も 裏切ってゆく優しさはどこ 愛しさは貴方に会いたい 今はただ、あなたの冷たさが心地よい。

若葉が優しい春の日に

若葉の緑が優しかったから 君を溶かしてしまおうと思った もう終わりだよ哀しみの時間 僕は先に行ってるよ 途は続く。哀しみは忘却の魔法に預けよう。

約束

知っていたわ最初から 守られるはずない約束だって それでも何もないよりよかったわ 刹那の鎮痛剤にはなったもの 約束を果たしたかった心は真実 だからわたしは立っていられた 坂を上りつめると、そこは約束のない世界。

逢魔時

宵闇の金粉に抱かれて ひたすら君を追いかけよう 松の梢も 軒下の口づけも 溶けてゆく 消えてゆく

雪女

愛してしまうみんなみんな ひとときの夢みんなみんな ひとひらの雪凍えてしまえさむく冷たく もっともっともう愛さない 誰も何も君も

ordinary……

愛しい日常 ただ同じように過ぎてゆけ何も変わらなくていい 誰も何もみんなすべてただまわって同じように 誰も何も君も僕も

ラスト・ノート

どんなに優しい言葉もまなざしも 束の間の花なのだ 明日を待たずに散りゆくさだめ 消えてゆく きらめいた笑顔の面影も 抱きしめた残り香さえも

十七歳の秋

誰かが過ごしたかつての時間 わたしが過ごす昨日と今日と 闇の向こうの遙かな明日 愛おしくて寂しくて哀しくて 黄昏と木枯らしに凍えていれば慰められた

闇の滴

さがし続け幾星霜 夕陽に溶けたあの日から 慕い続け幾風霜 引き裂かれたあの日から 数多の輪廻が吾らを隔て 記憶は今も君を求む

夜長月の迷い言

また一つ 君のいない季節が増えました 僕はがむしゃらに漕ぎ出して オルフェウスのように振り返りたいのを我慢して ただ前だけを見て進んでいます 九月の海は静かです

Pure Love - another side

光の向こうに風の向こうに、いつもあなたの笑顔があった。

Pure Love

一点の陰りも無く 降り注ぐ陽光のように迷い無く 時の流れのように限り無い そんな愛情を恋情を かつて信じていたかもしれない 自分だけは持っていると 独りよがりであろうと 思い上がりであろうと その純粋さを羨ましく思う

くちびるに剃刀こころにナイフ

抱えきれない言葉を両手に 途方に暮れた夏の午後 わたしの言葉は凶器なの わたしの心がそうだから 今さら気づいた? いつも血まみれだったのに

MISOGI - another side

雨よ雨よ 僕は君を待ち望む 君の潔さを待ち望む

MISOGI

夏山の嵐の如く突然に 崩れていった何もかも 僕はただ雨を待ち 僕はただ雨に打たれる 雨よ強く流してしまえ 優しかった記憶など

空へ帰ろう - another side

わたしが帰る場所 そして帰れない場所 だからあなたはいつも切ない

空へ帰ろう

夏の夜空があんなにも輝いていたことを 冬の夜空があんなにも煌めいていたことを いつか忘れて生きていた秋の夕空があんなにも切なかったことを 春の夜明けがあんなにも嬉しかったことを いつか忘れて生きていた空を見上げなくなったからじゃない 忘れなけれ…

invariant

変われないから苦しいの だけど変われないのがきっと私ただ前を見つめて生きてゆこう たとえ何を失ったとしても

それでも好きよ

エントロピーは増大する 覆水は盆に返らない壊れた関係も失った心も 雲散霧消を待つだけね嵐を呼ぶほどの後悔も 闇より暗い哀しみもonly painfully useless it's no use crying overだけど私は変わらない 変わらないわ

ただ温かさに憧れた

寒かった寂しかった切なかった ほんの一欠片の温かさが欲しかったなのに温かさは怖かった氷の心が溶け出しそうで 二度と強くなれなくなりそうでだからただ遠巻きに温かさを見守った

ティータイム

気を取り直して手を伸ばす 冷めてしまったティーカップ紅茶は変わらず美味しくて だから涙がとまらなかった

黒雲雀が舞った空

たまによぎる君の瞳の哀しさに、僕は気づいていたはずなのに。

夕暮れの公園で

噴水のほとりにはたくさんの人。 思い思いの夕暮れ時が交差する。 最後の光が飛沫の中で名残を惜しむ。 迫りくる闇色に暖かさと寂しさと。 わたしは白くただ白く。 心も身体も純白になろうと空を仰ぐ。 噴水の中の石像になろうと水面に願う。 去りゆく光に哀…

そして初めて気づくのさ

過ぎ去って 振り返って そして初めて気づくのさ 君がいたこと 幸せがあったこと 手を伸ばせば 失わずに済んだこと

そして雨を待ち望む

降りしきる雨 溶けてゆく泣いてもいい 泣いてもいいんだねいまだけは空の涙に抱かれてる いまだけは

雨恋

あぁ雨になろう 空へのぼって降り注ごう あなたの笑顔が咲く街へ 緑を育て雲になろう 大気に溶けて虹になろう あなたの記憶が待つ街で

星へ続く道をゆき

星へ向かって上っていった 天上(ソラ)の彼らは静かで冷たく 突き刺すように笑いさざめき 少しもロマンティックなんかじゃない 星を目指して上っていった 私は息を切らせ心を振り切る 独りだ独りだ独りだ独りだ 無情な彼らの残酷が心地よかった

終焉

風が強くなってゆく 時間が少なくなってゆく 私は方程式を書き殴る あと少しもう少し 変数は逃げるすり抜ける 諦めようか諦めまいか 風が解をさらってく 私は眠るあるいは目覚める

僕は若くて臆病だった

あっというまに時が過ぎ あっというまに君は去るそんな気がして たまらなく不安でだから君から去った 君が去る前に本気で思っていたんだ 君は強いから大丈夫だと

ほんとうは

言えなかった 寂しいなんて そばにいてなんて 失うことも 得ることも みんなみんな怖かった

花は夢

楽しかったことも 嬉しかったことも 幸せだったことも 沢山あった なのに何故? 思い出すのはいつも 寂しい瞳 悲しい笑顔 叶わぬ未来に 摘みとった夢 伝えなかった心の願い

十五夜草を君に

君の笑顔は輝いて 雲雀のように幸せだった 春紫苑の咲く丘で 夢は過ぎ虹は消え 丘に揺れるは姫女苑 高く冴え冴え秋の月 僕がもっと もっと大人だったなら

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